美容室やヘアサロンのメニューは、髪の毛を染めたりにパーマをあてたり、カットやトリートメントをすることだけではありません。成人式などで和装になりたい人たちの為のヘアメイクや着付けのメニューを提供している所も多くなっています。着物を着ることが当たり前だった時代は、家庭内で着付けが出来る人が必ずいたのですが、着物を着る機会が激減している昨今では自分達では着付けをすることが出来ないという家庭が珍しくはなく、それでも晴れの舞台では和装にしたい要望をかなえてくれるメニューとして、七五三や成人式の着付けプランが美容室でも登場したのです。美容室で着付けサービスを提供する場合に、かぎとなるのがスタッフが着付けやそれに合ったヘアメイクをすることが可能で、なおかつ一定の水準に達していることです。
美容師の中でも若い人は着付けが出来ない人もいるので、彼らの技術向上や着物文化を高いレベルで維持しながら継承するために全国で美容師向けの着付けコンテストが開催されています。同業者と競い合わせることで全体のレベルの底上げにもなりますし、コンテスト側がライセンスや検定を導入することで美容師にとっても自分のスキルを証明するステータスを獲得するうことにもなりますし、好成績を収めることが自分やお店の宣伝にもつながります。客の方も、より質の高い着付けや。その着物に合った新しいヘアデザインを試すことが出来るという恩恵があります。